がんぶろ

生存記録兼報告ブログ

滋賀-京都・大比叡

お休みっす。そして本日は快晴。と言う事で、間近に迫ったとある懸案事項の事は忘れてがっつりと山行へと。向かった先はかの「比叡山」であります。世界遺産の延暦寺のある信仰の山。ちなみに例のガイド本等、山岳業界的には「比叡山」は「大比叡(おおびえい)」って言うそうですよ。私としてはこっちの呼び方が違和感ありますけど。「大」が付くだけでめっちゃ仰々しい感じです。あ、標高は848メートルです。



でもって相変わらず例のガイド本に従って行動を。起点は滋賀県側。JR湖西線比叡山坂本駅からのスタートです。毎度ながら微妙に迷いながらもガイド本の指定する登山口に到着。登山口ながら既にこの景色です。琵琶湖が良く見えますよ。


さてまずは延暦寺を目指して山登り開始。それほどワイルドなところも無く良く整備されている登山道でありました。でもってその途中、後ろから登って来た坊主頭の若者に『こんにちわー。すみません、根本中堂(延暦寺の本堂)まであとどの位ですか?』と明るく声を掛けられ、持参していたガイド本の地図を見せてあげた後、そのまま一緒に世間話をしながら山登り。会話の中で『自分は日蓮宗のお寺で僧侶修行中の大学生で、今日は大学に行こうと思っていたけど、途中で天台宗の総本山たる比叡山延暦寺に行ってみようと思って登山道を登って来ました。でもちょっと後悔(笑)しています。』と言っていたので、てっきり仏教系の大学の学生さんかと思っていたら何とまあ、私の後輩でした。しかも同学部。直系の後輩(笑)でした。これにはお互いにびっくり。何でも以前海外旅行先で知り合った京都のお坊さんの弟子になって大学に通いつつ僧侶の修行をしているのだそう。んで、『いつ頃大学に入学しはったんですか?』と聞かれて自分の入学年度を答えると『あ、僕が生まれた年です。』との事で。ああ、私が入学した年に生まれた大学の後輩と今一緒に比叡山延暦寺を目指して山登りをしているのですなあ…とこの妙な縁に笑ってしまいましたよ。そんなこんなで喋りながら登り進むうちに目指す延暦寺に到着。その後輩さんとはそこでお別れ。いやあ、話していて爽快な気分にさせてくれる素敵な若者でした。



んで、その根本中堂を拝見して山行ついでに「名所補完」も満たした後はもう少し上にある山頂を目指して出発。



しばらく進むと目的の山頂に到着。そしてコレが山頂の証でありますところの三角点であります。ここの三角点は「一等三角点」であります。でもってここではウェッブでその存在は知っていた『三角点マニア(?)』らしきお方に初遭遇。この撮影を終えて早々に立ち去ろうとしたら『もう行かれるのですか?』と声を掛けられてしまいました。いやあ、私はそんなにコレに思い入れは無いので…と内心思いつつ「はあ、いや、まあ…」と誠に曖昧な会話を交わして山頂を後にしてガイド本の指定する下山コースへと。その下山コースは京都側の「京都一周トレイル」と言うコースの一部でありました。



その下山コースに入って最初辺りのビュースポットからはこんな眺めが。いやあ、涼しい秋風と青空が何とも気持ち良かったです。…でも「軽快」なのはそこまででありました。進むにつれて徐々にワイルドになって来て、「ああこりゃまた例のガイド本らしいなあ、馬鹿野郎…」などと思いつつ進んでいると突然背後に人の気配が。振り返ってみるとそこにはマウンテンバイクに乗って完全武装した若者2人組が。思わず「うわあ、すごいですねえ」などと会話を交わして先に道を譲るとその若者二人組はマウンテンバイクで山道をがーっと下って行きました。いやあ、びっくりした。これも初めての遭遇でした。でもってコースの終盤はさらにワイルドに。そのガイド本の地図上には軽く『急坂下り』と書いてあるのですが…



ほれ、こんな感じの連続。手を使って支えながらじゃ無いと進めません。相変わらずそのガイド本に微妙にむかつきながらもひーこら言って進んでいるとまたしても背後に人の気配が。振り返ると学生さんらしき若者が。こっちはへろへろになっているのに何とも涼しげな表情。「すごい道ですよねえ。」「あはは、そうですねえ。」などと会話をしてどうやら追い抜きたいような感じだったので、お先にどうぞと道を譲るとその若者はあっという間に先に進んで行きました。ちなみに道の状態はその後もずーっとこんな感じ。そしてその後最後まで、その若者の後ろ姿を見る事はありませんでした。もし同じ山道を下ったのならば、あのスピードは驚異的ですよ。私は密かにその若者を『天狗さん』と呼ぶ事にいたしました。


でまあ何とか下山ゴールの「雲母坂登山口」へと到着し、その後は叡山電車の修学院駅から帰途に。いやあしかし、ど平日の山行はいつもなら人にはほとんど出逢う事は無いのに、今日は色々な人に遭遇出来て、なかなか充実した山行でありました。