がんぶろ

生存記録兼報告ブログ

滋賀・伊吹山

えー実は昨日からまたまた連休だったりするのです。で、前々からちょっと計画していた「ある事」を実行いたしました。それがはい、「伊吹山登山」であります。標高1,377メートル。初の「標高1,000メートル超え登山」です。そしてこの伊吹山は昔から馴染みの深い山でもありまして。ま、登った事は無かったのですけど、実家からはその姿がよく見えますし、私の卒業した小・中学校の校歌にも歌われていたりするのです。てな訳で、ダイエット登山開始当初からそのうち登りたいなあと思っていた山がこの伊吹山なのでありました。でまあ、当初は昨日登る予定にしていたのですが、生憎の雨模様だったので急遽予定を本日に変更。ちなみに伊吹山へは実家からのほうが1時間程度早く到着できるので、実は昨日からまたまた帰省(笑)してしまったのです。


で、朝の7時に実家を出発して電車を乗り継ぎ、8時40分頃に伊吹山への最寄り駅であるJR東海道線近江長岡駅に到着。近江長岡駅からは8時45分発の湖国バスに乗って伊吹山登山口バス停下車…と言う事で、駅前にてバスの姿を探してみるとどうやらそれらしきバスが。でもイメージとは少し違ったマイクロバス。しかも発車5分前だと言うのに乗客はひとりも居らず、おまけにそのバスはエンジンもかかっていなくてしかも車輪には簡単な車止めが。余りにも不安なので奥の事務所に行って聞いてみると確かにそのバスなので、乗っていて下さいとの事。



運転手さんが来るまでしばしバス内にて待機。乗客は私だけ。何とも不思議な空間でしたんで思わず記念撮影をば。こんな感じの何とも寂しげな駅前およびバス内なのでありました。まあ平日で朝の9時前ですからねえ。で、発車時刻となり運転手さんがバスに乗り込んで出発。乗客は私のみ。てな具合で私だけの貸し切りバス状態で、しばしば運転手さんと雑談しながら伊吹山登山口へと。そして午前9時頃に登山口バス停に到着っす。



登山口およびゴンドラ乗り場へと向かう手前にはこんな感じの風景が。微妙に80年代後半のスキーブームな頃のままって雰囲気で妙に甘酸っぱい感じでしたよ。でもってその甘酸っぱい雰囲気漂う「WELCOME伊吹山」と書かれたゲートを抜けて登山口へ。ちなみにゴンドラは現在運休中でした。まあ当然乗るつもりなどさらさらありませんでしたけど。てな事で、午前9時より念願の伊吹山登山開始!と張り切って登り始めたのですが、いきなり結構ワイルドな登山道。序盤だからと言って楽をさせてはもらえないようですよ。おまけに昨日の雨で路面もぬかるんでいてあまりよろしくないコンディション。うーむ、この先を考えるとちょっと不安。



で、森林の中の山道を抜けて視界が開けたところが1合目。まだ1合目です。



そしてここから3合目までは、冬はスキー場のゲレンデになる草原の坂道を延々と登ります。ところがその坂道は赤土が露出した道で、案の定昨日の雨でぬかるんでいて、足を踏み出すとズルッとスリップしてしまうような悪コンディション。そんな坂道を、1合目で出逢った小学生御一行様に混じりながら必死になって登りました。引率の先生と話をすると、何でも今日は「自然体験教室」って事で伊吹山を登るのだそうで。んで、見たところ小学校3〜4年生程度かな?と思ったので途中まで登るのかと思いきや、同じく頂上まで登るとの事で、いやーこりゃあ小学生には負けられませんよ!って事で、小学生御一行を徐々に追い抜きながら先へと進んで行きました。



そして、小学生御一行より先に3合目到着。「何としても小学生御一行より先に…」と無意味にイキってしまった結果、実は結構バテているのですが、小休止していると背後にあの小学生御一行の声が。うーむ、ここでまた合流して登る訳にはいきませんよ!とまたまた無意味に発憤して先へと進みます。そしてしばらく進むと草原の中を進む道からジグザグ道の本格的な登山道へ。山頂はまだ遙か彼方。黙々と先へと進みます。



石がゴロゴロしたジグザグの登山道をひたすら登って7合目に到着。とうとう標高1,000メートルを超えました。そこそこバテ気味ですが、道中ずーっと続く眺望に癒やされつつ頂上を目指します。そしてこの7合目を過ぎた辺りから9合目までは岩場の急坂が。ガイド本にも記してあったのでそれなりの覚悟はしていましたが…いざ目の前にしてみると改めてハードですよ。手を付いてよじ登らなきゃならない場所もちらほらと。んで、そんな岩場の急坂をひたすら登って何とか9合目に到着。そして…



午前9時から登り始めて2時間40分後の11時40分頃、ようやく念願の山頂に到着…でありますが、ご覧の通りガスっておりましたので余り良い眺望は拝めませんでした。んで、山頂脇のベンチに陣取って実家近所のコンビニで買っておいたおにぎり2個を食してつかの間の昼食休憩を。まあガスっていたので日差しが無かったせいなのか、標高1,377メートルの屋外はこの私にとってすら寒く感じる程でありました。その後山頂の一等三角点などしばし山頂を散策しつつ約20分程度の手短な昼休憩の後、早々に下山をば。先程登ってきた登山道を引き返すのです。と言いますのは出発地点の登山口に14時30分までに戻りたかったのです。いやあ、行きに乗った路線バスが1時間に1本しか無くて、帰り時間を考えるとどうしてもその時刻のバスに乗りたかったのですよ。



登山時に昨日の雨で登山道のコンディションが微妙に悪い事を学習したので、こりゃあ下山の時には気をつけなくちゃなあと思ってゆっくりと慎重に下山…と言うよりもむしろこんな(↑)感じで眼下に広がる「登山道からの眺望」に目を奪われてゆっくりと下山してしまう事になったのでありました。



でもってやっぱり下山もキツかった例の登山道をようやく3合目付近まで引き返し、ほっとひと安心して背後を振り向くとそこには一面のススキの原っぱと伊吹山の勇姿が。ああ、あの頂上まで登ってそして下りて来たんだなあ…と微妙に感慨に浸りつつそのお姿をパチリと。そして午前中に登った時と同様、微妙にコンディションが悪い3合目から登山口までの道を必死に下山した結果、例の登山口前バス停に到着した時間は…14時50分頃でございました。はい、見事に当初予定していたバスには乗り遅れてしまったのでありました。おまけに次のバスは案の定1時間後って事で、やむを得ずバス停の看板に貼ってあったタクシー会社の電話番号に電話してタクシーにて近江長岡駅へと戻ったのでありました。


てな事で、念願だった「伊吹山登山」を無事達成です。山行総所要時間が約6時間。いやあしかし流石「日本百名山」に数えられる山でありました。今までの山行で遭遇した場面が全部詰まっていたような気が。登り甲斐のある山でした。天候と登山道のコンディションが少し悪かったのが残念でしたけどいや、満足ですよ。ちなみに下山後ふと気が付けば、靴やトレッキングパンツの裾の内側が結構な勢いで泥まみれ。必死に登っていたので全く気が付きませんでした。帰りの電車内が微妙に恥ずかしかったのです。