がんぶろ

生存記録兼報告ブログ

京都・愛宕山〜竜ヶ岳

ちょっと嵐山に行かなきゃならない予定があったので、そのついでにこの愛宕山に登ってみる事にしました。実はこの「愛宕山」に登るのはまだまだ先の事だと思っていたのです。と言うのも私の山行の参考書でありますところの『例のガイド本』、この本にはコースガイドと共にそのコースの難度が3つの星でレベル分けされているのですが、本日選んだこの「愛宕山・竜ヶ岳」のコースレベルは最高の星3つ。で、過去に登った山のレベルはほとんどが星1つ。はい、レベルが星1つの山から順番に選択して山行しているのですよ。ちなみに今までの山行で最もキツかったと言うか中身が濃かったなあと思っているのが昨秋に登ったあの伊吹山(→2008-10-27 - がんぶろ)なのですが、その伊吹山が「星2つ」なのです。だから「星3つ」のこの愛宕山なんてもう、はるか彼方の存在なのでありました。がしかーし、所用で行かなきゃならない嵐山を起点にして登る事が出来る山ってのがこの愛宕山だけしか無く、でもってそろそろそのうち木曽駒ヶ岳だの北岳だのと言ったアルプス関係にも登るんだあ!などと思い馳せている奴が愛宕山ごときにビビってどうするんだあ!…などと無意味な発憤をした結果、「星3つ」の愛宕山登山敢行を心に決めたのでありました。



んで、まずは嵐山に到着。快晴です。桜も満開で観光客でごった返しておりましたよ。でもってそんな嵐山の名物、渡月橋を手前に愛宕山を望む之図でございます。たんこぶみたいにぽこっと盛り上がった部分がある山が愛宕山。その昔、愛宕山と比叡山が背比べをしていたらけんかになって、比叡山愛宕山をゴツンと殴ったらコブが出来てその分だけ愛宕山の方が高くなった…なんてちょっぴりかわいらしい言い伝えもあるそうな。そして渡月橋を渡ってすぐ横にあるバス停から京都バスに乗って登山口のある「清滝」へと向かいます。



観光客で賑わう嵐山界隈をバスで通り抜けて終点の清滝へ。先程までの賑わいが嘘みたいな静けさですよ。紅葉で有名なスポットらしいですけどいやあ、桜も綺麗でした。んで、いざ愛宕山の登山口へと。でも表参道登山口では無い別の登山口へと向かいます。ああ、あのガイド本らしい選択です。で、舗装された林道を延々と突き進む事に。舗装道ながら結構な急坂も各所にあってなかなかヘヴィな道程です。



で、そんな舗装林道がようやく終わりを告げると目の前にはこんな巨岩が。例のガイド本によるとこの先は『うんざりとするほどの石ころ道が続く』事になるらしいって事で、覚悟を決めて先の登山道に突入を…したものの案の定、延々と続く急坂の石ころ道にうんざりしながらどうにかクリア。いやあ、流石に「星3つ」なだけはありますよ。確かに以前登ったあの伊吹山を思わず思い出してしまうようなキツさを感じた登山道でありました。



んで、登り詰めた先にある首無地蔵のある辻から、先程登って来た登山道を見下ろしてみればこんな感じ。いやあ、微妙な征服感を味わいつつこの景色を見下ろしながら切り株に腰掛けてしばし休憩であります。んで、ここから愛宕山の山頂まではあと少し…なのですが、例のガイド本にはその前にオプショナルツアーみたいな設定がございまして、片道1時間程度かけてその隣の竜ヶ岳の頂へと尾根道を縦走するコースになっているのです。まあ無視しても良かったのでしょうけど、こんな時に限って要らぬ几帳面性格がムラムラと出て来てしまった結果、しっかりと忠実にガイド本のコースを辿ったのでありました。



そして辿り着いた竜ヶ岳の山頂がコレ。でも特段絶景と言うべき眺望も無く、何だか体力だけ消耗してしまった感じです。ああこんな事ならやめときゃ良かった…などと反省する時間も惜しんで先程の道をそのまま戻ってすぐさま愛宕山の山頂へ。三角点のある場所へと向かって山頂の証である三角点を拝んだ後に愛宕神社に向かいます。



全国にある愛宕神社の総元締めでありますところの「愛宕神社」でございます。当然ながら初参拝。いやあ、重厚な雰囲気がありましたよ。そして下山は表参道を。流石に表参道だけあって、登りの登山道とは違って非常に良く整備された登山道です。でもそこそこ距離があってなかなか歯ごたえのある登山道ですよ。ついでに下山途中で初めて野生の鹿に出会いましたよ。ちょっと感動したかも。



そしてようやく表参道を下りきって、清滝のバス停に戻った頃には夕闇が迫っていたのでありました。ちなみにコレは清滝バス停前にある「清滝トンネル」であります。これも初めて体験した単線のトンネル?って言うんですか、幅が狭くて車がすれ違う事が出来ないので、トンネルの両側に信号機があって車両が交互に通行する仕組みになっているなかなか面白いトンネルでしたよ。


てな感じで本日の充実した山行も無事終了でございます。いやあ、これで例のガイド本の「星3つ」の山でも登る事が出来るって自信がちょっぴりついたのでした。