がんぶろ

生存記録兼報告ブログ

滋賀・武奈ヶ岳

お休み。天気もまあまあ。んで、本日はちょっぴり「がっつり」な山行を画策。比良山地の主峰、武奈ヶ岳に挑戦することに。標高1,214メートル。例のガイド本でのランクも最高位の星3つ。流石、比良山地の主峰であります。でまあそんな「主峰」な山の登山口は駅前にある筈も無く、登山口へは毎度ながら本数の少ないバスでのアプローチ。で、少し早めの朝7時に家を出て、湖西線堅田駅からの路線バスに乗って武奈ヶ岳登山口の坊村バス停に。関西ハイカー界では人気の山、土曜日って事もあってか、いかにもハイカーさんな格好の人々(含む私)で、バスは満員でありましたよ。



でこの「御殿山コース」にて武奈ヶ岳を目指します。コレがいきなりの急坂。おまけに結構長い。さらに杉の植林地の中で眺望も一切無し。のっけから結構ハードな展開であります。でそんな味気ない急坂をひーこら言いながら登ります。



イヤになる程続いた急坂をようやくクリアするとやっと眺望も開けて御殿山の山頂広場に。ちょっとだけ休憩。でもまだまだ先は長いのです。



御殿山を下って次なるポイントのワサビ峠に到着。さくっと通過してその先はいよいよ武奈ヶ岳であります。



と、ワサビ峠を過ぎるとご覧の通りいきなりがーっと眺望が開けて目の前には武奈ヶ岳が。今までの疲れも吹っ飛んで、足も自然に進みますよ。



武奈ヶ岳山頂まであと少し。誠に気持ちの良い尾根道であります。



そして遂に比良山地の主峰、武奈ヶ岳の山頂に到着っす。360度遮るものの無い大展望…なのですが、薄曇りの本日は乳白色の世界ですよ。快晴の日にもう一度来たいなあ…などと思ったりして。周りには眺望を楽しみつつお昼ご飯を広げるハイカーさんがいっぱい。でもって私もそんな中に混じって山頂広場の端っこを陣取って軽くお昼休憩を。で、10分少々で早々にお昼休憩を終えて下山開始っす。



で、沢筋を下って30分少々、実はこの武奈ヶ岳が気になった「ウラの理由」でありますところの『イブルキのコバ』に到着。この妙な名前がやたらと気になった結果、武奈ヶ岳に登ってみたいなあと思った次第なのであります、はい。んで、その妙ちくりんな『イブルキのコバ』って何?と言う事で調べてみれば、「コバ」ってのは漢字で書くと『木場』と書くそうで、切り出した木材を集める小さな広場の意味なのだそうな。でその広場では休憩をするので「休憩地」の意味もあるのだとか。てな事で『コバ』の意味は色々と見つかりましたけど、『イブルキ』の意味がなかなかヒットしない。でその希少なヒットによると『イブルキ』ってのは『煙草を燻す』ってところから来ているらしく、つまり『イブルキのコバ』ってのは『煙草を一服する休憩地』って意味なのだそうです。ふーん。…ってな事で、ずっと気になっていたその『イブルキのコバ』を実際に訪れて満足した後は、次なる「八雲ヶ原」へと。…ところが直後でトラブル発生。シャツの襟元から虫?植物?結局何だったのかは分かりませんでしたけど、襟元から何かが背中に進入。でもってそれがやたらとチクチクして痛い。でもってその瞬間パニックになって人目もはばからずにシャツを脱いで上半身裸に。後から来たハイカーさんに「どうしたん?」と心配される始末。まあそりゃあ、登山道中で上半身裸になっている人を見かければ誰でも驚きますわな。でまあそのチクチクの原因も不明なまま痛みも薄らいで来たので再びシャツを着直して再出発。いやー、「初めて山中で上半身裸になったでござる」の巻でしたよ。とまあ、思わぬトラブルにも遭遇しつつも気を取り直して次なる「八雲ヶ原」に向かいます。



でその「八雲ヶ原」に到着。ここは関西では珍しい高層湿原帯だそうな。こんな感じの木道を渡って湿原の動植物を観察する事が出来ます。でもってこの湿原一帯は自然公園にもなっていてベンチなどの休憩施設も多数有り。でもってここで休憩を兼ねて湿原を散策。



小川にはサンショウウオの姿も。他にもモリアオガエルの巣なんかもあったりして、ついつい「水辺のいきもの観察会」しちゃいました。てな感じで充分に休憩をしてから下山を再開。



そしてその後は順調に下山して下山ポイントの「大山口」に無事到着。後は舗装道路をてくてくと1時間程度歩いて湖西線の比良駅に向かいます。いつもの事ですけれど、この「長時間のフツーの道路歩き」が結構しんどいのであります。と言いつつまあ順調に比良駅に到着。本日の山行も無事終了したのでありました。いやあ、流石に比良山地の主峰だけあってこの武奈ヶ岳、なかなかの歯ごたえでありました。