がんぶろ

生存記録兼報告ブログ

登山届は忘れずに(127時間)

ほぼ1ヶ月振りに映画鑑賞。んで本日はロードショー前から気になっていたこの「127時間」を観る事にしました。あのアカデミー賞受賞作品「スラムドッグ$ミリオネア」のダニー・ボイルが監督で、登山家のアーロン・ラルストンが経験した「実話」を基に作られた作品。って事でその「実話」ってのが、渓谷のトレッキング中に起きたアクシデントで岩に右手を挟まれてから127時間後に奇跡の生還を果たすと言うストーリーなのですが、いやあ、流石あの「スラムドッグ$ミリオネア」の監督作品だけあって、最後までハラハラドキドキしながらがっつりと入り込んで観てしまいました。最初はめっちゃ能天気に始まってからすぐに岩に右手が挟まってそれから127時間、孤独な戦いが始まるのですけどコレがめっちゃ過酷で観ているだけでもツラい。オープニングが能天気に始まっているだけに余計にツラい。でもそんなツラい場面の連続を軽快なBGMに乗せてテンポ良く描かれて行くのが逆にツラい…ってな印象でした。「重苦しい内容を軽快に描かれていて不思議な気分になる」ってのは、「スラムドッグ$ミリオネア」を観た時の感じに似ていましたかなあ。ダニー・ボイル監督の手法が炸裂っってトコロなのでしょうか。


でまあそんな痛くてツラいシーンが満載で、思わず目を背けたくなるシーンも各所にあるのですが、何と言っても最大の「イタい」シーンはネタバレっすけど挟まれた右手を切断するシーン。これはフィクションとわかっていても結構キツかった。苦手な人は目を閉じておく方が良いかもしれません。いやあ、観ているだけでめっちゃ痛かったです。でもってこれまたネタバレっすけど、その後何とか脱出して無事に救助された時には自分の事のように「ああ、良かった良かった!」と思ってしまう程、気が付けばがっつりと映画の世界に引き込まれていたのでした。


いやあ、個人的にはなかなか面白かった作品でした。でもイタいのが苦手な人にはシンドイかも。あ、あと山に登る時は「登山届」を忘れずに提出すべきだなあ…としみじみ思いました。ちなみに私は今まで1度も出した事はありません、登山届。まあ、登ってるのが主に低山っすからねえ。