- 作者: 万城目学
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/02/26
- メディア: 単行本
- 購入: 8人 クリック: 227回
- この商品を含むブログ (263件) を見る
本日ようやくコレを読了。好きな「万城目作品」の割には遅読。以前の作品に比べて微妙に面白味に欠けていたような気がしましたよ。までも「万城目作品」らしい面白さは随所に。しかしまあそれ以上に、小説に描かれている舞台が自分の「生活圏内」なのが変な感じって言うか近所過ぎて思わず笑えてしまう程。出て来る場所がもう、リアル過ぎます。そんなリアルな生活圏内が小説の活字となって登場すると、不思議と小恥ずかしい気分になるのですよ。前作の舞台である京都や奈良ならば、『近隣の良く知っている場所』って感じで「おー知ってる、知ってる」みたいな優越感的感覚だったのですが、それを超えて自分の生活圏内になってしまうと「小恥ずかしい」感覚になってしまうのですなあ。ま、自分だけかもしれませんけど。