がんぶろ

生存記録兼報告ブログ

富山・劔御前〜別山〜立山(立山連峰縦走)

でまあ、「濃い」1週間をやり過ごした後の休日はがっつりと「山行」でしょう!…と思いつつ併せて先般衝動買いしたデジタル一眼(コレ→2009-09-04 - がんぶろ)の初被写体は何処の山が良いか?とこの忙殺週間の間につらつらと考えていたら衝動的に「初被写体はやっぱ『劔岳』でしょう!」と思った結果、昨日の日記で書いた通り、仕事を終えた後にサンダーバードに乗り込んで越中立山に。まだ舌の根も乾かぬ10日後の立山再訪問であります。でも今回は起点は同じく室堂ターミナルですけど、目指すは立山じゃあ無くて、劔御前と別山に。はい、題して『劔岳を愛でる山行』なのであります。と言いますのも…



またまたふと買ってしまったコレに『…ギザギザ劔を愛でる旅』って紹介記事があって、いとも簡単に影響されてしまった結果なのでありました。でまあ、そんなこんなで発作的にサンダーバードに乗り込んで、車中から富山駅前にある格安ビジネスホテルを電話予約。んで、富山駅には日付も変わって午前0時15分に到着。予約したビジネスホテルは宣伝文句には『富山駅から徒歩5分』…なのですが、道順をしっかり確認しなかったために大いに迷ってしまった挙げ句、40分後の午前1時付近にようやくそのビジネスホテルに到着。いやあ、参りました。でまあなんとか眠り込んで翌朝5時過ぎには目が覚めて、予定通り6時28分の立山行き電車に乗り込んだのでありました。室堂までのルートは10日前と同様。迷う筈などありませぬ。でも、立山駅までの車窓から見える外の景色はなんだか曇り空。「うーむ、こりゃあ前回同様、絶景は望めないかもしれないなあ、つくづく不運だよなあ…」ってな感じでテンションも低めに美女平まで到着、そこから先のバスに乗り込んで室堂に向かう途中で状況は一変、途端に雲1つ無いピーカンの晴天に!。眩しいほどの青空。いやあ、先日のリベンジが叶いました。んで、バスは順調に室堂に到着っす。



…うわあ、先日とはえらい違いっす。どピーカン。で早速、端っこだけですけど剣岳の姿もはっきりと。いやあ、素晴らしい。この景色を目の前にして、しばし感動に浸るのでありました。んで、前回とは違って一路、みくりが池方面へと向かいます。



コバルトブルーのみくりが池。綺麗っす。で、池の横の遊歩道を雷鳥沢方面へと向かいます。



んで、程なく雷鳥沢のキャンプ場に到着。ここから先は遊歩道とはお別れして、目の前の登山道に取り付くのでありました。



「劔御前」方面へと進みます。



いよいよ始まる本格的な登山道。こんな感じでそれほど急峻ではありませんけど、その代わりに稜線まで到達するまでがやけに長い。ダラダラと続く石がゴロゴロした登山道を1時間以上も登る事に。これが結構キツいのでありました。でようやく稜線の尾根道に到達。程なく「劔御前小舎」と言う山小屋に到着。すると目の前には…



どーん。出ました、生『劔岳』ですよ!いやあ、感動ひとしきり。でその「劔御前小舎」前でしばし劔岳を愛でつつ休憩を。



そして山小屋の先にあるこの「劔御前」へと向かいます。標高は2,777メートル。で、この山頂から改めて劔岳を愛でるのであります。



んで、30分程度で到達した劔御前山頂から愛でる劔岳。…ちょっぴり全体が見えるようになったのかなと思いつつ、前とあんまし変わらんかも。ちなみにこの後、延々と劔岳の画像が続きます。ま、「劔岳を愛でる山行」ですのでご勘弁を。んで、来た道を下って再度「劔御前小舎」前へと。ここで劔岳を愛でつつ少し早めの昼食をとった後、次なるポイントの「別山」へと向かいます。ここからは30分程度の行程。



その間も劔岳を愛で倒しであります。んで、穏やかな尾根道を快適に進んで別山南峰山頂に到着。標高は2,874メートル。で当然、山頂付近から劔岳を愛でるのであります。



んで、別山南峰山頂からはこんな感じでなだらかな稜線が北峰へと続きます。当然その稜線からも劔岳を愛で倒し…って事で、北峰へと。



北峰稜線上からの劔岳。ちょっとだけ「愛でる」角度が変わったかな。いやあ劔岳、ギザギザっすねえ。かっくいー。



んで、別山北峰に到着。標高は南峰より少し高くて2,880メートル。先客さんがこんな気持ちの良さそうな場所に陣取って同じく劔岳を愛でておられました。いいなあ。



その後はまた南峰へと戻ります。これは南峰山頂にある祠。劔岳ばっかじゃ無くて「別山に登った証」も…って事で。



この別山が一応「劔岳を愛でる山行」の最終到達点。後は元来た道を戻るコースなのでありますが…時刻はまだ13時付近。でもって目の先には先般登った立山へと続く縦走路が。画像奥の3つのピークがそれぞれ右から「雄山」、「大汝山」、「富士の折立」っす。はい、10日前にガスの中を登った峰々ですよ。で、室堂からの最終バスは16時30分なので残り時間はあと3時間30分…って事でハイ、急遽この眼前に広がる「立山縦走」コースを行く事にしました。まずはこの別山から真砂岳へと。



でその「真砂岳」ってのは何処かいなーって感じでこんな穏やかで快適な尾根道をほいほいと進んでいたら…どうやら知らぬ間にその「真砂岳」のピークを通り過ぎてしまっていたみたいですよ。ありゃまあ。ちなみにコレはその真砂岳付近にある「内蔵助山荘」への標識…って言うか石に「クラノスケ」ってスプレーで書いてあるだけなのですけど。でまあ、なぜこんなモノに目が行ってしまったのかと言いますと実は、私が欠かさず見ている「山行ブログ」でこの地点の画像が載っていて、それを記憶していたからなのでありました。で不意にその「現物」に遭遇してついつい興奮を。そんな事をしていたから真砂岳のピークに気が付かなかったのかもしれませぬ。



でそんな快適な尾根道をしばらく進むと突然、今までとは打って変わって急峻な尾根道に。眼前のピークははい、10日前に登った「富士の折立」であります。ちょっぴりゲンナリしながらももう後には引けないのでいざ出陣であります。岩でゴツゴツとした登山道をえいやーっと進みます。



そして何とか「富士の折立」の横へと到着。振り返ってみれば、10日前には見る事が出来なくて口惜しい思いをした劔岳のお姿がしっかりと見えているのでありました。でまあその「富士の折立」は10日前に登ったばかりなので今回はパス。次なる「大汝山」へと向かいます。



でもって順調に「大汝山」付近へと。ここからも振り返って「劔岳」方面を。いやあ、ここでもしっかりと見えておりますなあ、劔岳…って、しつこい?


んで、前回も使わせていただいた大汝休憩所のベンチにて小休止。その後は「大汝山」のピークも10日前に登ったからって事でスルーして、最終ポイントの雄山に向かいます。



でもってはい、最終ポイントの雄山山頂に無事到着。10日前とは大違いの快晴の雄山山頂をしばし堪能したのでありました。



そんな快晴の雄山山頂で、遠方にひときわ尖った山容があるのに気が付きました。…おお!あの山容はまさしく北アルプスのランドマーク「槍ヶ岳」ですよ!!…って事で、その後は劔岳そっちのけで遙か彼方の槍ヶ岳を追い回す始末。ちなみにちょっと見にくいですけど中央遠方にうっすらと見えている尖った山、あれが槍ヶ岳ですよ。多分。


ってな感じで時折その槍ヶ岳を気にしつつも急峻でガレた雄山の登山道をコケないように気をつけながらゆっくりと下って、最終バス時刻の10分前と言う、予定通りというか結構危なっかしい時間にて無事に室堂ターミナルに到着、最終バスにも乗り込む事が出来たのでした。んで、帰りのバスでも美しい景色が見られるなあ…と思いきや唐突にガスって気が付けば周りは真っ白。眺望一切無しの帰路なのでありました。おまけに立山駅に到着したらポツポツと雨までが。いやあ、山の天気は変わりやすいって言うのを実体験しましたよ。そしてその後は富山駅まで戻って前回同様19時50分発のサンダーバードに乗り込んだのでありました。


てな感じで今回の「劔岳を愛でる山行」も無事に終了。10日前のリベンジも見事に果たせたのでありました。いやあ、良い山行でした。