って事で、久々のがっつり山行って事で、鳥取の名峰で日本百名山でありますところの大山への旅であります。で、京都始発の夜行バスに乗り込んで出発。相変わらず微妙に寝られないまま、まだ暗い早朝5時30分頃に早々と島根は松江駅に到着。ちなみにこれが島根県初訪問であります。んで、がらーんとした松江駅にて小一時間待機後、6時21分の始発電車に乗ってお次は鳥取県の米子駅へと30分の電車旅。車窓から見える早朝の中海がめっちゃ幻想的な美しさ。いやあ、良いねえ。天気もなかなか良さそうですよ。そして米子駅からは1日数便しか無い路線バスに乗って大山の玄関口「大山寺」へと。で、バス停から旅館街を抜けて現在は大山唯一の登山道(他は地震で崩壊して通行禁止だそうな)である「夏山登山道」の登山口へと向かいます。
登山口の手前からこれから登る大山のお姿が。美しい紅葉が期待出来そうですよ。
でまあ、早々に道迷いをして多少焦りつつも登山口に到着。本日の山行開始であります。ちなみに登山口のすぐ手前にモンベルのショップがありましたよ。
登山道に入るやいなや、いきなりこんな状態で紅葉と言うか「黄葉」真っ盛りのブナ林へと突入します。めっちゃ綺麗。その綺麗さに思わず声が。この大山山麓のブナ林は日本でも屈指の規模を誇るブナの原生林なのだとか。いやあ、そんなブナ林が紅葉した真っ只中に居る訳ですから…そりゃあ声も出ますわなあ。んで、そんなブナ林の紅葉に囲まれての登山道なのですが、良く整備されているのですが、急登が延々と続いて結構歯応えのある登山道なのでありました。そんな登山道をブナの見事な紅葉に癒やされつつ、ガシガシと登ります。
途中、所々で眺望が開けて木々の隙間から大山の稜線が。いやあ、紅葉が美しいのですよ。
んで、登り始めて1時間少々、5合目を過ぎた辺りでしょうか、この辺りでブナの原生林を抜けて一気に眺望が開けます。大山の姿もはっきりと。んで、ブナの原生林を抜けたここから先の登山道はガレ場で急登が多くておまけに道幅が狭いと言った感じへと変化。で、先を進むハイカーさんのペースが遅くなっても道幅が狭いので抜く事も出来ず、そのために幾度か「登山渋滞」に遭遇する事もしばしば。この「登山渋滞」…実は初体験でありました。富士山とかでこんな状況になるのは知っていましたけど、実際に遭遇するのは初めて。まあ…適度な休憩になるので良いですけどねえ。
8合目手前でしょうか、ガレ場の登山道の途中でひと息入れて、登ってきた登山道を振り返ると…眼下には「紅葉の絨毯」が広がっています。道中には私と同様、今まで登って来た道を振り返り、しばし休憩する方々があちこちに。
でようやくガレた登山道を登り切ると8合目から山頂まではこのような緩やかな木道へと変わります。これはこの8合目から山頂付近に広がる特別天然記念物の『ダイセンキャラボク』や、風化して崩落の激しい山頂一帯を守るためなのだとか。ちなみにこの木道の両側に広がっている緑の植物、これが特別天然記念物の『ダイセンキャラボク』なのです。いやあ、特別天然記念物が手で触れる事が出来るような間近に。『特別天然記念物』と言えばそれこそ雷鳥だとかトキだとかヤンバルクイナだとか…まあそのような「見る事が出来るだけでもラッキー」みたいな存在に思っているので、そんな『特別天然記念物のダイセンキャラボク』を間近でいとも簡単に手で触れる事が出来るのが…妙な気分でありました。
でまあそんな『ダイセンキャラボク』を愛でつつ、木道を山頂目指してトコトコと。こんな感じで山頂までずーっと木道が続いているのです。んで、そんな木道を気持ち良く進んで行くと、30分程度で現在登る事が出来る大山の最高地点、弥山山頂に到着。標高は1,709メートル地点っす。
でその山頂の手前には大山の最高峰、剣が峰が。以前はこの弥山山頂から縦走出来たらしいのですが、崩落が激しくて現在は通行禁止になっているのです。確かに縦走路で繋がっていますけど通行禁止。ちなみに手前のピークに大山の三角点があるそうなのですが、崩落が激しくて危険なので縦走路は通行禁止されていて行く事が出来ません。
そんな激しい崩落のためにこんなにギザギザな山容になってしまったらしいですよ。でもそのギザギザな姿がかっくいーのであります。
弥山山頂から来た道を振り返るとこんな風景。手前にあるのは大山頂上小屋。
一応「ピークハントの証」って事で、弥山山頂にある「大山頂上」の石碑を記念撮影。んでしばらくこの弥山山頂にて暫時休憩の後、行きに登ったルートをそのままピストン下山いたします。
登りで散々愛でた風景ですけど、そんな事は忘れたかのように下山時も紅葉風景を愛でまくり。名前は知りませんけど赤く色づいた木の実と、風化してギザギザな大山壁面とのコントラストが素敵でした。
相変わらずブナ林の紅葉にも圧倒されっぱなし。幾度か立ち止まって同じような風景をバシバシと撮影してしまいましたよ。おかげでこの日の撮影画像のサムネイルは何だか「真っ黄色」(笑)なのでありました。
そんなこんなでたっぷり紅葉を堪能しつつ、トコトコと順調に下山して登山口付近の阿弥陀堂に到着。無事に下山完了であります。この渋い阿弥陀堂と紅葉のコントラストも…綺麗でしたなあ。
んで、帰りのバスが出発する時刻まで2時間もあったので、登山口横にある大山寺界隈を散策。相変わらず紅葉が綺麗なのでありました。てな感じで大山寺界隈及び旅館街の土産物店を徘徊して帰りのバスの時間までを過ごして15時頃のバスに乗車して大山を後にしたのでありました。でその後は電車を乗り継いで鳥取の米子駅から島根の松江駅へと帰還。帰りも高速バスで大阪では無くて京都駅へと戻るのでありました。何故かと言えば…往復乗車券だと割引があったからなのであります。はい、格安交通費での山行をモットーとしております。…とまあそんな事は兎も角、松江駅に到着したのが17時手前。帰りの高速バスの出発時間は18時。で、残された約1時間にて「とある目的」を達成すべく、日も暮れ始めた中、急いである場所へと向かったのでありました。それは…
はい、折角の「島根県初訪問」なのに松江駅だけってのはちょっと…と思って、駅から一番近い島根県の名所、『宍道湖』をひと目だけでも拝む事に。んで、駅から歩いて片道15分かけてその宍道湖へ。到着した頃にはこんな感じで日もとっぷりと暮れてしまっていたのでありました。でまあ一応目的達成っす。時間が無いので滞在時間は僅かに1分(笑)程度でしたかな。その後はまた歩いて松江駅まで戻って、程無く到着した高速バスに乗り込んで、バスに揺られる事4時間、無事に京都駅前に到着。んで、京阪電車に乗り継いで帰宅したのが深夜0時付近でしたかな。てな感じで今回の「がっつり山行」も無事に終了っす。