がんぶろ

生存記録兼報告ブログ

グラミー賞

いつもならグラミー賞のジャズ部門でどの作品が受賞したのかなんて事はこれっぽっちも興味を持たない(笑)のでありますが、今年の第53回グラミー賞では、日本人ピアニストの上原ひろみさんが受賞して、お茶の間でも話題になっていたので…ちょっとジャズ部門の受賞作品をチェックしてみたら、その中でこの2つの受賞作品が気になりました。


Moody 4b

Moody 4b


1つは「Best Jazz Instrumental Album, Individual or Group」を受賞したこの作品。ジェームス・ムーディー(sax)御大が2008年に録音、2010年に発売したワンホーン・カルテット作品。なんと、御大が84歳!の時の録音だそうな。サイドメンも、Kenny Barron(p)、Todd Coolman(b)、Lewis Nash(ds)ってな、とっても魅力的で安心感抜群(笑)な布陣。んで、収録曲も「どスタンダード」のオンパレード。まるで「ジャズの教科書」みたいな作品で、買っても損は無いかなあって感じ。…とまあ、そんな程度の印象だったのですが、この作品に関する「もう1つの情報」でちょっと聴いてみたくなったのでした。んでその「もう1つの情報」ってのが、知らなかったので驚いたんですけど、そのリーダーであるジェームス・ムーディー御大がなんと、

…2010年12月9日午後1時07分、現在居住しているカリフォルニア州サンディエゴのホスピスで死去した。惜しくもこの作品が最後の作品となってしまった。

との事。いやあ、知らんかった。昨年の冬に亡くなられていたとは。んで、最後になったこの作品がグラミー賞受賞。…おお、何だか「ドラマ」であります。


Mingus Big Band Live at Jazz Standard

Mingus Big Band Live at Jazz Standard


そしてもう1つはコレ。「Best Large Jazz Ensemble Album」受賞作品、ミンガス・ビッグバンドのライヴレコーディング作品っす。「なんだかんだ言ってミンガスはあんまし聴かないよなあ…」と思いつつ、このバンドの事を調べようと、オフィシャル・ウェブサイトをチェックしたら、この作品のライヴ動画がアップされていました。



おお!この曲は、大学最後の年に特別講堂って大学内の施設で行ったジャズ研のライヴにてやった曲だあ、いやー懐かしいなあ…と、その「ノスタルジー感」が原動力となって(笑)聴いてみたくなったのでありました。いや、試聴でザーッと収録曲のサワリを聴いてみましたけど、なかなかハードコアな感じで面白そうっす。


…とまあ、なんだかんだ言いながら結局は「物欲のネタ」を増殖させただけ(笑)であります、はい。