がんぶろ

生存記録兼報告ブログ

久々ウィントンに初めてノラ

ヒア・ウィ・ゴー・アゲイン ?ライヴ・イン N.Y.

ヒア・ウィ・ゴー・アゲイン ?ライヴ・イン N.Y.


久々に「女子系なヴォーカルもの」とか聴きてぇなあ…などと言う「ヘタレな動機」(笑)にてタワレコさんへ。ところが特にコレと言って食指が動くモノが見当たらない。その代わりにちょっと気になったのがこの作品でした。おお、ウィントンだ、へえ、ノラ・ジョーンズも入ってるのか、ん?ウィリー・ネルソンってあのカントリーのウィリー・ネルソン?…と、専らウィントンに目を引かれたのですが、内容をチェックしてみると、かのレイ・チャールズへのオマージュって事で企画されたコンサートのライヴ録音作品だそうな。…何だかとっても「企画モノ」な雰囲気ムンムンで、レイ・チャールズなのだから「どジャズ」では無かろうし、懐かしの「カントリーの大御所」こと、ウィリー・ネルソンが入っているとなれば、ますます「ジャズっぽくなさそう」で、ジャケットも何だかやけに「やっつけ仕事」的で気合いが入ってなさそうだし…とまあ、やたらとネガティヴなイメージが先行したのですが、久し振りにウィントンを聴いてみたくなったし、ノラ・ジョーンズが入ってるから「女子系ヴォーカルもの」欲求もクリア(笑)だし、何と言っても「期間限定価格で1,500円(輸入版)」(笑)だし…とあれこれ理由付けして購入、帰宅後早速聴いてみました。


ところがこれがまた期待をエエ方向に裏切ってくれまして、なかなかエエ感じ。まずはお目当てのウィントン。このところは私好みの「どジャズ」路線じゃあ無くなっているので、めっきり追っかけなくなってしまっていたのでホンマに久々に聴いたのですが…いやあ、やっぱり流石のクオリティですなあ。上手いわあ、カッコエエわあ、エエ音やわあ…と感動しきりで聴き惚れてしまいました。
で、コレを聴きながらふと、今一度 ブラック・コーズ ←この『ブラック・コーズ』みたいな内容の事、やってくれへんやろかなあ、ウィントン…なんて事を思ったりなど。


そして今回初めて自腹を出費して(笑)買い求めたノラ・ジョーンズさん、コレが予想外によろしかったです。この方がグラミー賞受賞でもてはやされた頃、へそ曲がりな私は「けっ、あんなんジャズじゃねーよ…」と、いつもの「食わず嫌い」を全面的に発揮して、常に陳列棚の前面に並ぶノラさんのCDには目もくれなかったのですが、今こうして改めて聴いてみると、そのスモーキーな歌声は、世間様がおっしゃる通り…エエですな。この作品中では特に4ビートでしっぽりと歌い上げる「Come Rain Or Come Shine」と「Makin' Whoopee」が、非常に良かったです。いやあ、ノラ・ジョーンズさん、「食わず嫌い」してました、すんません。


でもってウィリー・ネルソンさん…は、その昔「80年代の洋楽」に狂っていた頃、全米チャートにも幾度かランクインしていたし、あの「We Are The World」にも参加してる「カントリーの大御所」、ウィリー・ネルソン…って事で、その存在と歌声はもちろん知っていましたので、久々にあの朗々とした「エエ声」(笑)を聴けてよかったなあ…ってところでしょうか。


とまあ、当然ながらバリバリのジャズって訳ではありませんでしたけど、予想外に楽しめた作品でした。いやあ、ウィントンはやっぱり上手いね。あ、あと現ウィントン・バンドの正ドラマー、アリ・ジャクソン、恐らく初めて聴きましたけど、私好みのタイトなドラミングで好印象でした。とまあ、そんな感じの感想っす。