がんぶろ

生存記録兼報告ブログ

リズム職人

フルバン練習帰阪の際、時々その前日に「行き帰りの新幹線の中で聴く用」って事で、iTunes Storeでまだ聴いた事の無いアルバムをポチったりするのですが、昨日はコレをポチりました。

Mr. Rhythm

Mr. Rhythm

  • アーティスト: Freddie Green,Henry Coker,Al Cohn,Nat Pierce,Milt Hinton,Jo Jones,Osie Johnson,Manny Albam,Ernie Wilkins
  • 出版社/メーカー: Fresh Sounds
  • 発売日: 2011/04/19
  • メディア: CD
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 はい、ベイシーバンドの大番頭、フレディ・グリーン(g)の、唯一のリーダ作品「Mr.Rhythm」です。前々から、「唯一のリーダー作品なのに、一切ソロをとらずに、いつも通りの『四つ切り』のみで、ひたすらリズムセクションに徹している」と言う、この作品の存在は知っていましたが、メンバー的に「中間派」的なイメージで面白くなさそうだったので、「食わず嫌い」をしていたのですが、先日観た動画でふと、フレディー・グリーンの事がめっちゃ気になって、その流れでポチってみました。iTunes Storeで750円で安価だった(笑)事もありまして。

で、軽い気分で聴き始めたのですが…コレが、びっくりするほどめっちゃ良かったです。スタイルとしては「中間派」なのでしょうが、とにかくもうスウィンギーで、キレキレで、アンサンブルもよろしくて、時折、ウエスト・コースト・ジャズ的洗練さを感じるような曲も。いやあ、「食わず嫌い」でした。

ちなみに、「フレディ・グリーンの事が気になった動画」ってのは、コレっす。


Count Basie Orchestra featuring Thad Jones,Frank ...

この動画の1曲目の「Why Not」で、先発ソリストサド・ジョーンズ(tp)が、手前にいるフレディ・グリーンと、トロンボーンさんの間を「ちょっとゴメン」って感じで通り抜けて、手前でソロをとるのですが、その「隙間」が狭かったらしく、刹那、隣のトロンボーンさんに向かって、

「オマエがコッチ側に寄り過ぎて座ってるから狭いんじゃ!もっと向こうに行けや!なにさらしてけつかんねん!」

…と、こんな関西弁がピッタリなほど、わざわざ演奏を止めてまでもしながら、サド・ジョーンズのソロの間、それはもう、めっちゃ「お怒り」になっていまして、それがソリストサド・ジョーンズを映すカメラの後ろにバッチリと収められていて、非常に面白かったのでした。

まあ、そんな動画がきっかけで、フレディ・グリーンの事がちょっと好きになった(笑)かもです、はい。