土曜日。
で、まだいつもの地元シネコンは改装中で休業しているけど、たまたま家から車で30分程度のところにあるシネコンで観てみたい作品が上映されていたので、正規料金1,900円を支払って鑑賞。この作品っす。
「PLAN75」。今年のカンヌ国際映画祭で賞を獲った話題の作品ですな。とにかくこの衝撃的なまでのあらすじを見て、めっちゃ観たくなったのでした。
あらすじ
少子高齢化が一層進んだ近い将来の日本。満75歳から生死の選択権を与える制度<プラン 75>が国会で可決・施行された。 様々な物議を醸していたが、超高齢化問題の解決策として、世間はすっかり受け入れムードとなる。 夫と死別してひとりで慎ましく暮らす、角谷ミチ(倍賞千恵子)は78歳。ある日、高齢を理由にホテルの客室清掃の仕事を突然解雇される。住む場所をも失いそうになった彼女は<プラン 75>の申請を検討し始める。一方、市役所の<プラン 75>の申請窓口で働くヒロム(磯村勇斗)、死を選んだお年寄りに“その日”が来る直前までサポートするコールセンタースタッフの瑶子(河合優実)は、このシステムの存在に強い疑問を抱いていく。また、フィリピンから単身来日した介護職のマリア(ステファニー・アリアン)は幼い娘の手術費用を稼ぐため、より高給の<プラン 75>関連施設に転職。利用者の遺品処理など、複雑な思いを抱えて作業に臨む日々を送る。 果たして、<プラン 75>に翻弄される人々が行く着く先で見出した答えとは―――。
で、コレとかその他の評判を見聞きして、正規料金でも観てみたい!と思ったのですが、いざ実際に観てみると、うーん、ちょっと期待を外されたと言うかスカされた印象でしたかなあ。
確かに内容も面白かったし、主演の倍賞千恵子さんの演技っちゅうか佇まいが素晴らしかったのですが、この現代日本にグサリとくさびを打ち込むようなテーマを投げつけた割には、その打ち込みが甘いと言うか、浅いというか、そんなにガツンと奥深くに食い込む程でも無かったような、そんな印象でありました。もうちょっと衝撃的なネタをガッツリやってくれても良かったかなあ…とか、個人的には思ったりなど。
までもネタバレになるけど、ラスト近辺で『75→65への引き下げも検討』とかニュース音声で流れている仕掛け?とか、結構ドキッとしましたけど。