「神」だった

スタンダード・タイム Vol.1

不意にこのアルバムに収められている「A Foggy Day」の音が脳内を駆け巡って鼻歌まで歌ってしまったのをきっかけに、何だかやけに懐かしくなって久々にこのアルバムを引っ張り出して聴いてみました。いや、久々に聴くと当時の思い出が甦りますよ。やれ「ウィントンの使用楽器はバックの72ベルのラージボアでマウスピースは1ハーフCだ」なんて情報をどこからともなく仕入れて来て同じモノがめっちゃ欲しくなってみたり、やれ「ウィントンの新しい楽器はモネとか言うメーカーの楽器らしいけど日本じゃ手に入らなくておまけにめっちゃ高いらしい」なんて情報を仕入れてはいつかは同じモノを吹いてみたいなあなどと思ってみたり…ってな事を繰り返していましたなあ。まあ確かに当時の大学ジャズ研のラッパ吹きにとってウィントンは神みたいな存在でしたしねえ。でもそのフレーズを必死にコピーして自分で吹いてみたところで全く格好良く無いのですよねえ、コレが。ま、そんな思い出がいっぱいな作品なのでした。