がんぶろ

生存記録兼報告ブログ

色々と「辛い」ですけど…(ザ・ロード)

よく見ている映画評論家のウェブで評価が高かったので、本日はコレを観賞。この前観た「ザ・ウォーカー」と似たような設定で、『謎の天変地異でほとんどすべての動植物が死に絶え、文明も消滅し、生き残ったわずかな人間は互いを食らうという狂気の世界に残されたある親子がひたすら南を目指して旅をする。』…ってなあらすじの作品なのでありますが…いやあ、色々と「辛い」内容でありました。同じく「人類滅亡後の世界」を描いた先の「ザ・ウォーカー」や、それこそマッドマックスや北斗の拳と、この作品が圧倒的に違うのが、主人公が強くないフツーの人ってところです。そんな主人公の親子が文字通り必死になって安住の地を求めて旅するロード・ムービー。観ていてもう「痛くなる」シーンの連続なのでありますが、面白くて目がスクリーンに釘付けになってしまいました。


でまあ、ネタバレですけど、あれこれ印象的なシーンが多い中で個人的に良かったのが、ラストで父親が死んでしまって、息子がひとりになってしまった後、別の家族に巡り会って、息子はその家族と共に旅を続ける決意をする…ってところで終わってエンドロールとなるのですが、エンドロールの前半部分が音楽じゃあ無くて、「家族の日常風景音」(?)なんすよね。外で遊ぶ子供の笑い声とかペットの犬の鳴き声とか。個人的にはその「音」ってのは、その後あの息子と家族が旅の末に安住の地を見つけたと言うハッピーエンドを暗示していると解釈してああ良かったなあ…と思ったのでありますが、ウェブでは違う解釈もあったりしてまあよくわからなくなってしまいましたけど…総括すれば個人的にはおすすめの作品であります。