がんぶろ

生存記録兼報告ブログ

おもひでぽろぽろ

Seven Steps to Heaven

Seven Steps to Heaven

日課の基礎練習の合間にふと、この「Seven Steps To Heaven」を聴いてみる事にしました。マイルス作品なんて「定番アイテム」(笑)は、ここ最近は聴いていなかったので、このアルバムもかなり久々のご対面。
って事で、背表紙に『天国への7つの階段』と邦題がしっかりと印刷された古いCDを棚から引っ張り出してプレーヤーにセット。再生ボタンをポンと押すと、もはや耳馴染みな1曲目、『Basin Street Blues』が当然のように流れて来るのですが…いやあ、やっぱりどうしてもこのアルバム、しかも1曲目の出だし部分をちょろっと聴くだけですぐ、冬の夜の国道43号線と1987年付近のモデルのホンダアコードの「ニオイ」っちゅうか、そんな記憶を思い出してしまいます。
いやあ、忘れもしない1987年12月25日のクリスマスの晩、ジャズ研同期の友、O氏と男同士2人で、その日、神戸の「フィッシュダンスホール」で行われたあのディジー・ガレスピー(tp)の来日ライヴに行くために、大阪の吹田から神戸のメリケンパークまでO氏の愛車、中古のホンダアコードにて向かったのでした。で、金の無い大学生だった私たちは、阪神高速には乗らずに、その下を走る国道43号線を使って向かう事に。でまあ、夕方18時頃の国道43号線は渋滞しているのを覚悟で、少し早めに出発してはみたのですが…これがまた予想以上の渋滞で、なかなか進まない。そんな状況の車内で聴いていたのが、この「Seven Steps To Heaven」でした。んで、何故かその時にO氏がカセットテープに録音(当時のカーステはまだカセットテープが主流でした。)して持って来ていたのがコレだけ…って事で、ホンダアコードに乗って夜の国道43号線を渋滞に巻き込まれて走っては停まりを繰り返しながら…確か行きだけで3連続ぐらい、このアルバムを連続して聴いた(笑)のでした。って事でその日以来、このアルバムを聴くだけであの時の風景をすっと思い出すような「刷り込み」が、私の脳内に施されてしまったのでした。までも、これもまた「エエ思い出」であります。
とまあ、そんな「おもひでぽろぽろ」な昔話だけで、このアルバムの事に触れないのは悪いのでちょっとだけ。まあこの作品、マイルスの諸作品の中では地味な存在だとは思うのですが、ヴィクター・フェルドマン(p)、フランク・バトラー(ds)の西海岸のミュージシャンとレコーディングしたセットと、あのハービー、ロン、トニーの3人との初競演となったレコーディング・セットが丁度3曲ずつ、しかも1曲ごと交互に収録されていて、それがなんかエエ感じのコントラストになっている作品で、聴いていて心地良いアルバムだなあ…ってのが、個人的な感想っす。