本日はいつものシネコンじゃなくて久々にミニシアターにてこの「乱暴と待機」を鑑賞。前に観た時に妙に印象に残ったコレ→ と同じ原作者(本谷有希子さん)だって事で観てみたくなりました。で、客席数の少ないこぢんまりとしたミニシアターでこれまた少人数の10数名程の客数にてゆったりと快適に鑑賞。でまあこれが期待通り(?)のなかなか「ポカーン」的内容でありまして、不可思議な愛憎世界が繰り広げられる97分間でありました。コメディタッチなので笑えるところ多数ですけど、結局ラストまで基本「ポカーン」な感想。でも不思議と面白い。そんな感じのなんだか憎めないというか、どちらかと言えば「好き」な部類の作品でありました。やっぱミニシアターがチョイスする作品には面白いのが多いっす。
あと印象的だったのが音楽関係。エンディングで流れる主題歌は私の好き(…って言える程でも無いっすけど)な相対性理論。やくしまるえつこの「そのイラっとする甘ったるさがクセになる(笑)」歌声がポカーンな世界に花を添えます。そしてさらに印象的だったのが「大谷能生さん」なるお方の手による劇中音楽。サックス、バスクラリネット、フルート、ピアノ等々のアコースティックでジャズっぽい編成での何だか「どろっ」としたサウンドが「ちょっと菊地成孔っぽいなあ…」と思っていたらそれもそのはず、その菊地成孔さんと『東京大学のアルバート・アイラー』とかを共著している人でした。知らんかった。
ま、そんなこんなで個人的にはなかなか面白かった作品でありました。でも好き嫌いが分かれそう。