がんぶろ

生存記録兼報告ブログ

まさに「息詰まる」熱戦(リミット)

これまたいつもの映画評論家さんがこの作品にエラく高得点をつけていたから観てみたくなったので、上映している映画館をウェブでチェックしたら、何とまあその映画館、たまたま本日が月に1度のサービスデーで「鑑賞料金が1,000円」でした。おお、偶然巡り会ったこの千載一遇のチャンス、取り逃がしてなるものかっっ!(大袈裟かつセコい)って事で、早速観に行ったのでありました。


んでこの作品の大まかな内容を、その映画評論家さんの文書を引用させていただきますと、

男(ライアン・レイノルズ)が目覚めるとそこは棺桶の中。ふたの隙間からは土がこぼれてくる。どうやら生き埋めにされてしまったようだ。いったいなぜ? 誰がこんなことを? なんで俺が? 暗闇の中、混乱と恐怖で呼吸困難になりかけた男の手に小さなライターが触れる。手探りで探り当てたのはそれと懐中電灯、そして見知らぬ携帯電話。それだけを手に、男の悲壮なる脱出への挑戦が始まった。
94分間ノンストップ。電話先の声を除けばライアン・レイノルズ以外、基本的にはだれも出てこない。舞台は棺桶の中だけ。ストーリーは男が携帯電話をあちこちにかけるだけ。史上まれにみる、狭苦しい、真っ暗恐怖映画の始まりだ。閉所恐怖症の方は、間違っても本作のチケットを買いに行ってはいけない。10分で帰宅する羽目になる。

てな感じの作品。


この『舞台は土に埋められた棺桶の中のみで、出てくるのは電話先の声を除けば主役の男ひとりだけ』と言う設定、いやあ、これがもう、個人的にめっちゃ斬新でありました。上映開始後にオープニングロールが終わって始まった本編は、真っ黒なスクリーンに人間がもがいているらしき音声のみ。その状態が1分程度続いた後、男が手にしたオイルライターを点火して、その薄明かりでぼやっと照らされた時点でようやく真っ黒なスクリーンに映像が現れ始めます。…もうこの時点でその斬新さに頭がクラっと(笑)してしまいました。んでその後はラストまでその狭苦しい棺桶の中だけで、息が詰まりそうになるような「様々な出来事」が展開されます。いやあ、面白かった。先の映画評論家さんが高得点をつけるのも納得でありました。


までも、『土の中に埋められている場所で、ケータイの電波ってホンマに届くんかぁ?』と言う素朴な疑念(笑)は終始ありましたけど。とか言いつつ、好き嫌いは分かれそうな作品かもしれませんけど、オススメっす。久々に頭がクラっとしてしまった、斬新な新感覚パニック系映画作品でした。