がんぶろ

生存記録兼報告ブログ

2011年は「切ない加齢臭映画」から(最後の忠臣蔵)

正月休み中の映画館なんてもう、確実に混雑している筈だから、そんな時にわざわざ映画を観るなんて気はさらさらありませんでした。でもたまたま買いたいモノがあって、いつもの地元シネコンがある商業施設に立ち寄った際、ふと本日が月曜日で「メンズデーで鑑賞料金が1,000円!」って事を思い出したら…時間もあるし、ちょっと映画が観たくなって来ました。「でもどうせ人がいっぱいなんだろうなあ…」と思いつつ、とりあえず偵察だけでも…と思って映画館に向かってみれば、流石に正月休み中だけあって、いつもはガラガラな映画館にもお客さんがいっぱい。ああやっぱり…と思いつつも上映スケジュールを確認していると、子供連れの家族が中心の客層から推察すると明らかに「他の作品に比べて客の入りが少なくて、のんびりと鑑賞出来そう」(笑)な作品を発見。上映時間帯も丁度都合が良い!…って事で、

最後の忠臣蔵 - YouTube
この作品を観る事に。はい、それがこの「最後の忠臣蔵」であります。「時代劇」なんて、お子ちゃまは絶対観たがらないから客も少ない筈っ!…と言う予想は見事(当然?)的中、鑑賞客は10名程度でおまけに高年齢層!って事で「おお、これなら落ち着いて鑑賞出来そうぢゃわい」ってな状況にて、作品内容も観客構成もとっても「加齢臭漂う」雰囲気(笑)にていざ、2011年の初映画鑑賞スタートであります。
んで肝心の「感想」ですけど、まあ特段の期待もせずに観たおかげ(?)か、そこそこ満足出来た作品でした。かの「忠臣蔵」こと、赤穂浪士の吉良邸討ち入り事件の後、生き残った二人の男の生き様…を描いた内容。役所広司佐藤浩市をはじめ実力派の役者陣が好演、思わず「うるっ」としてしまう場面満載の、「切ない」作品でありました。までも個人的には「微妙」に感じた部分も幾つか。人形浄瑠璃『曾根崎心中』と物語とをシンクロさせる演出が多少「強引」な感じがしたし、ラスト付近の田中邦衛は別に要らないんじゃないか?(ちなみに本作品の監督は『北の国から』の演出家っす。)と思ったし、都合良く「モテる」主人公が「お前も『俺の空』状態かあああ!」(笑)などと思ったり…等々。までも、総じてなかなか面白い「時代劇映画」でしたかな。上映時間133分も長く感じなかったし。
あと「超個人的な感想」ですけど、とある理由で今は亡き大学ジャズ研の後輩が居るのですが、彼の親父さんがいわゆる「斬られ役大部屋俳優」さんでありまして、彼の事をその『芸名』の名字で呼んだりしていました。んで、その親父さんのお顔はよく存じ上げないので、上映中には気が付かなかったのですが、エンドロールにて親父さんのお名前を見つけて、ちょっと「切なく」なってしまいました。ちなみにその俳優さんのお名前は『小峰隆司』さんです。ウェブで調べてみると、「斬られ役大部屋俳優」としてなかなか有名なお方らしく…何だかちょっぴり嬉しくなりました。