がんぶろ

生存記録兼報告ブログ

ありがたさと切なさと

実は、っちゅうか、たまに書いてたりしてますけど、はっきりとした事はわかりませんが、小さい頃にかかった病気が原因(親の話だと、多分おたふく風邪が原因らしい)で、私の右耳には聴力がありません。まあ、物心がつく前の子供の頃からずーっと右耳は聴こえないので、これで普通な感覚でしたし、左耳の聴力は健在なので、日常生活に支障は無いのですが、でも当然ながら、右耳が聴こえなくて「不便な状況」ってのはそこそこありまして、そのひとつが、

  • 1970年前後の、バシッと左右に分けて録音された「ステレオ録音」の作品をイヤホンで聴く時

なのです。例えば、よく聴くベイシーの作品だと、

Straight Ahead

Straight Ahead

この「ストレート・アヘッド」なんかは、バシッと「右にトランペット、左にサックス」なので、イヤホンでコレを聴くと、聴きたいトランペットは左側からは全く聴こえなくて、非常にツラかったりするのです。で、その解決策として、ステレオ→モノラルに変換するプラグを使ったりなんかしていたのですが、先般iPhoneの「設定」を触っていたら、『アクセシビリティ』って項目に、聴覚サポートで「モノラルオーディオ」ってのがあって、それがまさに「ステレオをモノラルに変えてくれる機能」で、その設定をオンにすると、先のベイシーのアルバムでもしっかりと左耳でトランペットの音が聴こえるようになり、非常にありがたくて感動したのでした。
で、「いやあ、さすがアップル、ヒトにやさしい機能を充実してくれてるなあ…」と思い、その「アクセシビリティ」について、アップルのウェブサイトでチェック。すると…

そのタイトルが「聴覚に障がいのある方に。」となっていて…この機能を使って大いに助かっている自分も、いつもはあまり意識しないけれど、状態の差こそあれ、立派(?)に「聴覚に障がいのある方」なんだよなあ…と思ったら、なんだかちょっと切なくなってしまったりなど。