がんぶろ

生存記録兼報告ブログ

狂気と静寂(この世の果て、数多の終焉)

週末金曜日なので久々に仕事帰りにいつものマチナカミニシアター系映画館にて夜更かし映画鑑賞。コレを観ました。

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www.youtube.com

フランス映画の「この世の果て、数多の終焉」っす。戦争映画。

第2次世界大戦末期のフランス領インドシナを舞台に、傷ついた若きフランス人兵士を通して戦場の生々しい現実を描いた戦争ドラマ。

です。各映画サイトで共通に使われていた紹介文の冒頭を引用。

たまたまちょうど良い時間帯に上映されていた作品だったのと、予告編を観ていてまあまあ面白そうだったのと、戦争映画でR18指定ってのが気になったのと、その3点でチョイスしたのですが、いやあ、なかなか衝撃的な作品でした。予想外に面白かったと言うか、衝撃を受けましたなあ。寝落ち無しっす。一人のフランス兵を通して戦争の「狂気」を見事に表現している作品でした。

と言う事で個人的にはオススメの作品でしたけど、R18指定納得の残虐シーンやエロシーンがサラッと満載なので、苦手な人は閲覧注意な作品ですかな。

で、色々と印象に残ったと言うか衝撃を受けたのですが、その中でも印象的だったのを箇条書きで。

  • 敵地への案内役としてやって来たベトミンの少年が道中で一瞬微笑むシーン。コレは映画サイトでもいっぱい書かれていましたけどめっちゃ怖かった。
  • ベトミンの集落を制圧した際のシーン。生け捕りにされた村の若者3名が動物用の小さな檻に閉じ込められていて、その傍らにさらに小さい動物用の檻に村で飼われていたと思われる猫が3匹入れられていて、そのコントラストに恐ろしさを感じたのでした。人間と猫が同じ扱い。
  • 終盤で手詰まりになって苦悩する主人公のフランス兵の表情を長回しで追ったシーン。一切音声無し。表情の描写のみで3分程だったかな?長い静寂の中で表情だけが映し出されて…それだけ。
  • エンドロール。映像で蓄音器にかけられたレコードから流れる音楽を残して暗転してエンドロールが始まるのですが、そのBGMの音楽はすぐに終了。その後は一切無音。ひたすらエンドロールの字幕のみ。この監督さん、静寂にこだわりがあるのかも?と思いました。

ってトコロです。個人的にはヒットな作品でした。好みが分かれる内容だとは思いますが。