がんぶろ

生存記録兼報告ブログ

美しく、そして痛々しい(わたしを離さないで)

本日はこの「わたしを離さないで」を鑑賞。この作品は以前に読んだ、

この作品の映画化って事で、地元エリアの映画館で近日公開予定って事を知った際すぐに「お、観てみたいなあ」と思ったのでした。
などと言いつつこの原作を読んで感動したとか、めっちゃ面白かったとかと言うのでは無くてむしろその逆で、当時関西ローカルの午後の情報TV番組…ってまどろっこしい、MBSの「ちちんぷいぷい」って情報番組内でパーソナリティの西アナウンサーが「オススメの本」って事でエラく肩入れして紹介していたのをたまたま観て、面白そうだったので読んでみる事にしたのでした。
んでその西アナ曰く、『物語の後半にイッキにがーっと来る』(当時の記録→2008-11-14 より。我ながら意味不明(笑)ですな)って事で読んでみたのですけど…私にはその「がーっと来る」感覚は得られず、そればかりか途中で読むのを止めてしまった(その後読み直しましたケド)と言う、そんな一冊だったのでした。
とまあ、そんな「散々な結果」(笑)だった原作本なのですが、物語の持つ「重い」雰囲気が印象的だったので、この映画化作品の上映を知った時に速攻で「観てみたい」と思ったのでした。
…相変わらず「前置き」が長い(泣)よなあ、俺。んで映画化作品の感想。
いやあ、予想以上に満足の作品でした。まず第一に、とにかく映像が美しい。でその英国の片田舎の美しい風景が、物語の内容と相まって何だか「じーんとする美しさ」を放っていたような、そんな気がしました。
そして原作ではぼんやりと「重いなあ…」と思った物語も、映画化されると「切ない」を通り越して「痛々しい」までのもう、胸がぎゅーっと締め付けられる思いをするシーンが数々…と言った内容で、2年以上前にMBSの西アナが言っていた「がーっと来る」感覚を、この映画でようやく得る事が出来た(笑)かと思います。
って事でこの作品、原作をもう一度読んでみたくなった、なかなかの佳作でありました。
おまけ。
タイトルにもなっている、主人公の「キャシー・H」が寄宿学校のバザーで手に入れたカセットテープに入っているお気に入りの曲「Never Let Me Go」ですが、私はてっきりジャズ・スタンダードのあの美しいバラード曲だと思っていて、曲を聴くシーンで『♪ネバレッミゴ〜』で始まるしっとりとしたアノ曲が流れるぞ!と思ったら…コレでした。
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…ありゃ、全くの別物。しかもやけにソウルフルやし。これにはちょっぴり苦笑い。いやあ、やっぱり「思い込み」ってのはコワいっす。